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元号はもういらない?廃止して西暦か皇紀に?利点や問題点は?

 
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2019年5月の新天皇即位に伴い、新しい元号を使うことになりますが、

一部では元号は面倒くさい、いらない、西暦だけで良いなど、と普段から思っている人も多いようですね。

元号を廃止して西暦に統一すべき、皇紀を使ったらどうかという声があがっているので、

元号、西暦、皇紀とはそれぞれ何か、そして、それぞれの利点・問題点を調べてみました。

元号とは

元号とは、日本では一人の天皇が在位している間の年代につける称号のことで、

江戸時代が終わってからは、明治、大正、昭和、平成となっていますね。

最初に使われた元号は、大化の改新で知られる「大化」で、」「平成」まで数えると247個もの元号があります。

中国大陸から渡来人が持ち込んだアイデアで、

その国の君主が、土地や空間だけでなく時間までも統べるという思想が根底にあります。

中国の元号を使わずに日本独自の元号を用いたことで、日本は大陸に屈しない独立した国であることを示したのでしょう。

 

元号を使っているほかの国はあるか?

現在、元号を使っているのは、世界でただ一国、日本だけみたいです。

似たような感じで、西暦とは違う都市の表記を使用している国はありますが、

天皇が変わると年号が変わるように、主君、または統治者が変わったら表記も変えるというものではないです。

元号は、もともと中国から入ってきた制度ではありますが、中国の清朝では“宣統”が最後です。

満州国では大同と康徳という元号が使われました。

ベトナムでも1945年まで独自元号が使われていました。ベトナム王朝の阮朝、皇帝保大帝の元号である保大が最後のようです。

過去にはそういった元号を使っていた国の例がありますが、現在では元号を用いている国は日本のみです。

 

 

西暦とは

現在、世界で最も広く使われているのがこの西暦という紀年法です。

キリスト紀元、西洋紀元、または西紀とも呼ばれます。

キリスト紀元と呼ばれる事からもわかる通り、イエス・キリストの誕生を紀元にしています。(実際にキリストが生まれたのは紀元前4年と言われていますが。)

西欧で一般化してきたのは15世紀より後なのだそうです。

ヨーロッパのキリスト教の国々の世界進出や植民地拡大とともに、非キリスト教国でも普及し、国際社会で最も使用される年号となりました。

英語では、紀元前をBCと書きますが、これはBefore Christの略です。一方、紀元後または西暦を明示するためにADと書く。これはAnno Dominiの略で、ラテン語のイエス・キリストの年にというのに由来します。

これらキリスト教的な表現に元づくBCやADは非キリスト教徒には抵抗感があるため、BCE (before common era)‶共通紀元前”や CE (common era)‶共通紀元”を中立的に使う動きもあるという事です。

日本では明治5年1872年から使用され、第二次世界大戦後に日常生活にまで浸透していきました。

 

皇紀とは

日本には神武天皇即位紀元があります。皇紀、皇暦、神武暦、日紀、神武紀元と色々な呼び方があります。

これは西暦と同じ紀年法ですが、日本独自のものです。

明治5年11月15日に公的な暦として制定され、太平洋戦争が終わるまで元号と共に使われていました。禁止されたことはないので、神道や居合道の世界では現在も使うことがあるのだとか。

皇紀元年は西暦に直すと紀元前660年で、逆に西暦元年は皇紀661年になります。

ちなみに今年2018年は皇紀2678年です。

元号使用の利点・問題点は?

元号を使用する事にメリットはないと思う人がほとんどのようです。

事務的な場面での西暦との変換が面倒と感じる人が多いのですね。

ただ歴史・文化的・情緒的価値は見出せるんじゃないかと思います。

それに、元号を用いるとその時代のイメージが鮮明に浮かぶ場合もあるでしょう。

元号は便利だから使うというより、西暦が日本に入ってきて広まるよりも前から元号が使われていて、今でも続いているといった感じでしょうか。

しかし、元号だけを使うとなると、今の時代では、不便と言うか不都合なことが出てきます。

元号は、日本の独自システムなので海外では通用しません。外国人にはわかりにくく、国際的なやり取りをする場合には適していません。海外在住者や国内でも西暦を普段使っている人にとって元号は面倒な存在かも知れません。

元号は天皇の崩御などによりいつかは終わって0に戻ってしまう有限のシステムですね。なので、遅かれ早かれ、元号は変わります。例えば100年後の話をしたくても、即位してから100年以上生きる天皇はいないと思われ、今上天皇は崩御され新天皇が立たれていることは容易に想像できますし、それに伴って元号は変わっているはずなので、遠い未来は正確に表現しにくいです。

また、元号には元号が作られるより前の年を表現することができません。最初の元号は大化ですが、それ以前の歴史を語る上で大化前〇〇年とはなりません。また昭和64年は七日間あったわけですが、西暦では平成元年と同じ年ですので、平成前1年とすると正確ではありません。

このように、天皇が変わる時には大体の場合、1年のうちに2つの元号が存在することになります。現在の元号法においては起こりにくいことではありますが、過去には年に3つもの元号が混在したこともあります。そうなると、混乱が予想されますね。特にコンピュータ関連では大きな混乱が生じそうです。

すでに印刷された出版物を新元号に直すのにも大変な時間と費用がかかり、問題となります。修正困難なものもあるかと思いますので、古い元号を使い続けざるを終えないケースもありそうです。

元号の順序や継続年を把握していない場合、やはり混乱が起きますね。会話をするうえでも、ややこしいことになります。

 

西暦使用の利点・問題点は?

西暦は分かりやすいのが一番のメリットではないでしょうか。新年が来るごとに1足せばよいだけですからね。

西暦はある年を始点として無限に数えることのできるシステムなので、100年後でも1000年後でも表現は可能です。

西暦には、紀元前という紀元より前の年を表す方法もあります。

世界の共通言語として使われることの多い英語、その英語圏で主に使われるのが西暦。

当然ながらビジネスでは西暦を使うのが便利です。

コンピュータの世界でも西暦に統一された方が問題は少なくなると思われます。

 

しかし、西暦はキリスト紀元。キリスト教信仰者以外には受け入れがたいのかもしれません。

イエス・キリストは紀元前4年生まれだと後の研究によって分かったので、キリスト紀元ではないとされることもありますが。

イスラエルにはユダヤ暦があり、イスラム諸国はイスラム暦を使い、タイでは仏暦が残っています。

日本だけが独自の暦を使っているわけではないので、全世界が西暦を使っているから日本も西暦だけにするべきとはなりませんよね。

 

皇紀使用の利点・問題点は?

皇紀は西暦と似たカウントのしかたですから、分かりやすいですね。

西暦に660を足せば皇紀になるのですから、簡単です。

今年が皇紀2678年と聞けば、数字の大きさから日本は歴史の長い国だとすぐにわかりますね。

外国人に″すごいでしょ”アピールができるかも?

しかし、初代の神武天皇から14代目の仲哀天皇までの存在が定かではないというか、想像上の天皇らしいのです。

歴史学の世界ではそれが定説なのだそうです。15代の応神天皇は実在したことがなんとか主張できるけど、証明はできません。

となると、本当に皇紀の年数があってるか、誰もわからないんですよね。

西暦もキリストの誕生年ではなかったし、明治15年に明治天皇が皇紀2600年のお祝いやっちゃったし…。気にしなくてもいいんじゃんというスタンスの人はいますね。

 

まとめ

利便性を重視して、西暦に統一しようと主張する人が出てくるのは理解できます。

皇紀も元号に比べれば混乱は少なそうです。

しかし、利便性だけを理由に元号を廃止してしまうのはあまりにも軽率だと思います。

 

日本領事館で色んな手続きをすることがありますが、元号を使うことを不便だとか面倒だとか思うことはありません。

西暦と元号の早見表もありますし、覚えていなくてもそれほど苦に感じません。

しかし、置かれている状況や仕事によっては問題に感じる人がいるのも事実なのでしょうね。

元号の廃止はせずに、ビジネスや伝統行事などで使い分けていく道はどうかなと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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